頭と心の奥のほうの話をします

心を掴まれた経験がある。 歌を聴いたとき、自宅で踊る姿を観たとき、カテコでの観客の拍手に圧倒的な熱量を感じたとき、そういう時私はたまらなくなって散歩をする。衝動を発散したくなるのか、自分でもできる何かを外の世界に探しに行っているのかわからな…

クリスマスと瓶の話をします

メリークリスマス。街中が浮足立っている雰囲気が好きで、それにかこつけてお高めのチキンやケーキを買っちゃったりする。これは現実なのかわからないのだけれど、幼い頃に家族で飛行機の模型や木製の列車のおもちゃやお菓子が売っているお店に行った記憶が…

好きなことと苦手なことの話をします

人差し指の内側に痛みが走る度、まるで現実の世界に引き留められるようで煩わしく思う。 友達にも指摘されたように自分のことを他人事と同じく事象として捉えることが多い中、痛みだとか刺激は自分を自分事として認識するように求めてきている気がして。以前…

特になにも話してません

自分語りしかしないからブログのタイトルを「自分語りしかしません」とかにしようかと思い立って、個人的なブログなんてそんなもんだよなとやめた。そろそろ様々なことを認めないといけなくなってきた、と感じる。 例えば世間的には大人であることや、家庭環…

形而上と形而下と分解の話をします

年が明けて2022年。 家族と紅白を観て、昨年一人で過ごした時よりは年末年始感のある年末年始となった。やはり時間というのはただ単に流れるものであり、人間が主体的に区切りそこに対して意味を付与しているのだと強く感じる。 季節だって地軸や地球におけ…

縦と横の話をします

時間という横軸の話について。 海が好きなのは、いつか元に戻ることがわかっているからかもしれない。と、鳴門海峡の渦潮を見て思う。どうにも自分が平坦、あるいは平淡なので、好きというよりは肌に合うという方が正確なのかもしれないけれども。 いずれ過…

言葉を求める話をしますの部分的アンサーなど

水あかを掃除すると、生きていた痕跡を消している気分になる。汚さはどこから味に転じるのだろうか、清潔~不潔~年代のグラデーション。エロ・グロ・ナンセンス、図形の反転。 自分の性質を考えてみると、年代のフェーズまでは到達し得ないように思う。突き…

言葉を求める話をします

最近このブログの記事を文学部卒っぽい、浮世離れしていると言われて少し驚いた。浮世離れ。なるほど、なるほど。他の人はなにを思って生きているのだろうか。 いい国語辞典を探している。 ブログを書いているのも俳句を詠んでいるのも自分の脳内、風景を言…

今年の抱負の話をします

想定外の異動で2年足らずの山梨生活は終わりを迎え、金沢に異動、雪。 こちらの雪はふわふわして綿菓子のようで、髪の毛におちてもすぐには溶けず美しい。 コートで来たから雪が服に密着して、少し外に身を置くと全身がほのかに白に染まる。こんなに軽いのに…

俳句などをまとめる

直線の理性を緩めしゃぼん玉 どうしても雨に頼るか虹の性卒業のしるしを捨てて勝ち越して水色と黄色と青の夏を過ぎ待ちわびて広瀬香美をiPod米を研ぐ指に見惚れて僕と咳 オリオンを背にうけ鳴らせファンファーレ 氷から現る水の最適解凍解を待って待ってよ落…

水あかを掃除すると、生きていた痕跡を消している気分になる儚さ、そこにいたものが次の瞬間にいるとは限らないこと、吹き抜ける風。 そこに確かに身を置いていたのに、振り返るとはらはら消え去っていく自分 蓄積されにくい質量の軽さ。武者小路実篤もヒプ…

静物が好きだという話をします

あっ今静物になれそう、と思ったことがある。一人暮らしをしている。 休日風が吹くと、あぁこの部屋には自分ひとりしかいないのだ、と思わされる。 動かない自分、動かない家具、入り込む風、揺らされるカーテン、室内の空気を連れる風。 髪や服がカーテンと…

宝物ができにくいという話をします

私はいつもひとつ上から今を、そして今からひとつ上を振り返ったときに気づく。たとえばチョコ。 私はチロルチョコを割と美味しく食べられるリーズナブルな舌なのだけど、サロンデュショコラで手に入れたチョコのあとに食べるとさすがに美味しさはなくなって…

夜が好きだという話をします

前回の記事、絶対受け悪いよなぁと思いつつ公開した割にちょこちょこ反応くださって嬉しいです。 オリオン座を探すのが癖になっている。最寄り駅から実家までの道が好きだった。 帰宅ラッシュを過ぎると人は減り、いても自分とあと2人。 およそ20分、程よい…

時間とテンポの話をします

前回の記事、なんと78回も閲覧されているようで!びっくり!ありがたい! 色々反応くださったのもとても嬉しいので、引き続きお気軽にご連絡ください!「時間は全ての人に平等に与えられる」という誰かの話を覚えている。 確か高校3年、受験生の頃で、その話…

水が好きだという話をします

水が好きだ。 お風呂には1時間半は入るし、雨の日はワクワクする。プール後の髪も乾いてほしくなかった。なにがいいかって、まずは透明なのがいい。 透明には確実に奥行きがあるのだ。 澄みきって突き当たりを見つけられないのもいいし、反対に突き当たりの…